アンカーヘッド構造
アンカーヘッド構造

アンカーヘッドのテクノロジーが可能にする、打設能力と引張耐力の両立。

① 六角ドライブテクノロジー

ハルクのアンカーヘッドは、強靭かつスリムな形状をしています。
そのユニークなヘッド形状によって、打設抵抗が軽減されると同時に強靭な引張抵抗力を得ることが可能です。
さらに、打設中の姿勢保持にも理想的な形をしており、打設中のストレスが軽減されてめっきの耐食性能を最大限にいかすことができます。
この技術を『六角ドライブテクノロジー』と呼んでいます。

② 拡張スクープ

アンカーヘッドの尻尾のようなスクープには、実は大きな意味があります。
アンカーヘッド端部の拡張されたスクープは打設直後は真上を向いていますが、アンカー拡張及びロックに伴って次第に水平に近い角度に移動していきます。
その際に、抵抗力を確実に受けていち早くロックポジションをとることができるのは、六角ドライブの特徴に合わせて拡張されたスクープのおかげなのです。
この技術によって類似品や従来では不安定だった、表層付近でのアンカーロックが可能になりました。

③ チゼルテック

アンカーヘッドの先端部切込加工は、高い打撃力と貫通力を必要とするアースアンカーにとって非常に重要な要素です。
ハルクのチゼルテックによって理想的な形に加工された先端部は、硬い土壌や不純物が混じる土壌に対して効果を発揮します。

④ 打設ロッドソケット

打設用のロッドを差し込むソケットです。ソケットはねじ切り加工等はされておらず、単純にロッドを当て込んで打撃を加えます。
そのため、ソケット内部は球面加工されており、打撃時の衝撃を和らげるとともにロッドが噛みこんで引き抜けないといったことを防止しています。

⑤ クレビス(テンドンアタッチメント)

テンドン取り付けのアタッチ部は、主にワイヤロープと鋼棒用で2種類用意されております。
どちらも設計荷重に対して十分な耐力を保持しており、状況に応じてテンドンタイプを選択することが可能です。
また、そのほかにも各種用途に応じて様々なアンカーキットが用意されております。

⑥ デフレクタ

ハルクのデフレクタは、アンカー打設時の衝撃からクレビスとワイヤロープを保護するので、打設に伴うテンドン損傷の心配がありません。

⑦ ウィング

削孔を必要としない打ち込み式のアースアンカーにおいて、打設時、拡張時、固定時すべての段階において重要になるパーツがウイングです。
ハルクの六角形状から生まれる許容引張力を最大限に発揮させるために、ウイングの切込み角度や載荷面積を設計し、土質条件に合わせて必要なパターンを用意しました。